アルコールパッチテストという言葉を聞いた事がある人は多いと思います。
お酒が飲める体質かどうかを調べるためのものです。
そして最近PCRという言葉をよく聞くようになりました。
アルコールパッチテストとPCRの違いは何なのでしょうか？
それぞれの特性について調べてみましたのでよければ見ていってくださいね。
アルコールパッチテストとPCRの違い！特性は？
アルコールパッチテストとは、アルコールの付いた絆創膏やパッチテープを皮膚に付け、反応を見る検査方法です。
アルコールは皮膚にあるカタラーゼによって酸化し、アセトアルデヒドが生成されます。
この検査によってアセトアルデヒド脱水素酵素が活性か非活性かどうかが分かり、下戸や酒豪といった体質が分かります。
アルコールパッチテストの特性は何といっても手軽に検査できる点でしょう
病院で検査できるのはもちろん、自宅でも検査できます。
ではPCRはアルコールパッチテストとどのように違うのでしょうか？
PCRといえば新型コロナウイルスの流行を期に、ニュースで毎日のように出てきて有名になった言葉ですよね。
その影響もあってか、PCR＝新型コロナウィルスに関係ある検査というイメージが強くなっています。
しかし実際には遺伝子(DNA)レベルで行う検査の事であり、新型コロナウィルス以外にも使えるんです。
PCRは検査したいウイルスの遺伝子を専用の薬液を用いて増殖させて検出させます。
PCRの特性は、遺伝子レベルで下戸か酒豪かといった体質を遺伝子レベルで知る事ができるという点です。
下戸などのアルコールに対する体質は両親からの遺伝による要因が大きいので、より正確に知る事ができます。
ただし細胞を採取して検査を行うため、アルコールパッチテストほど気軽に行える検査ではありません。
PCR検査で下戸などの体質は分かる？
アルコールパッチテストほど浸透していませんが、PCR検査でアルコールに対する強さは分かります。
正確にはPCR-RFLP(ポリメラーゼ連鎖反応-制限酵素断片長多型)分析という、とても長い名前のDNA鑑定法を用います。
人間のアルコールに対する強さは遺伝子的に決まっています。
そしてその遺伝子は両親からそれぞれ一つずつ貰っています。
そのため、
・お酒に強い遺伝子を二つ持っている人
・弱い遺伝子を二つ持っている人
・それぞれを一つずつ持っている人
の3タイプに分かれます。
PCRはアルコールを摂取したり皮膚に付けたりする必要がありません。
そのため「アルコール消毒液を使うと赤くなる」といった人でも体質を知る事ができます。
手軽に行える検査ではないというデメリットはあるものの、より正確に体質を知る事ができるというのは大きなメリットといえるのではないでしょうか。
まとめ
アルコールパッチテストとPCRの違いは検査方法もそうですが、検査する対象も異なるという点です。
アルコールパッチテストはアセトアルデヒド脱水素酵素が活性か非活性か、PCRは遺伝子の組み合わせで酒豪や下戸などの体質が分かります。
より正確な結果が出るのは遺伝子レベルで検査するPCRです。
しかし自宅でできない、手軽ではないといったデメリットが存在します。
一方のアルコールパッチテストはPCRよりも精度は落ちるものの、自宅でもできる手軽さがメリットです。
これらのメリット・デメリットは特性ともいえます。
調べたいという人はこれらの特性を考慮して検査するといいでしょう。
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