お酒を飲むのが楽しみ、大好きだという人がいます。
一方で、お酒を飲めない“下戸”の人もいます。
下戸はマイノリティ(少数派)なのでしょうか?
比率だと下戸の人はどれくらいいるのでしょうか?
下戸の割合について調べてみましたのでよければ見ていってくださいね。
下戸はマイノリティ?比率を調べてみた!
会社や友人の中に下戸の人はいませんか?
もしくは自分自身が下戸だという人もいるでしょう。
果たして下戸の人はマイノリティなのでしょうか?
これを考察する際に、とある興味深い調査があります。
それは、元筑波大学教授が酒豪型遺伝子の出現率を調査したものです。
酒豪型遺伝子とは、アセトアルデヒドを分解するための酵素の力を増す遺伝子の型の事です。
その調査の結果、
日本人全体の60%:酒に強い(酒豪)
日本人全体の35%:そこそこ飲めるがあまり酒に強くない(中間派)
日本人全体の 5%:まったく酒が飲めない(下戸)
という比率になるそうです。
この数値を見ると、下戸はマイノリティといえるでしょう。
意外と下戸の比率が少ないと意外に感じているかもしれません。
でも実は本来なら人間は酒豪ばかりだったそうです。
では何故下戸が現れたのでしょうか。
実は人間は本来酒豪ばかりでした。
アフリカ起源の現人類が白人や黄色人へ分岐する過程で突然遺伝子が変異しました。
こうして生まれたのが下戸です。
その後この遺伝子を持つ人達が日本に渡来人として渡りました。
渡来人は混血を重ねながら、当時中央権力のあった近畿地方を目指していきました。
その際に多くが九州北部から瀬戸内、近畿、中部などに移り住んだのです。
この時の“移動ルート”にあたる地域は下戸の比率が高めなんです。
次は地域による比率の違いを見ていきましょう。
下戸は地域によって比率に違いは?
実は先ほど紹介した調査には続きがあります。
酒豪の比率を都道府県別にまとめて、酒豪が多い所と少ない所を割り出しています。
その結果、最も酒豪が少なかったのは39.7%の三重県で、
・愛知県
・石川県
・岐阜県
・和歌山県
の順で少なかったそうです。
これらの県では下戸の比率が高いです。
逆に最も酒豪が多かったのは76.7%の秋田県で、
・岩手県
・鹿児島県
・福島県
・埼玉県
の順で多かったそうです。
つまり、
東北・北海道・九州・四国→酒豪が多い傾向
近畿・中部・中国→酒豪が少ない傾向
にあるという事です。
つまり、移動ルートに当たる近畿や中部、中国地方では下戸の比率が上がり、移動ルートから離れていて酒豪の遺伝子が数多く残った北海道や東北、九州南部、四国南部では下戸の比率が低いという事です。
ただし東北でも下戸だという人もいますし、近畿で酒豪という人も当然います。
あくまでもそういう傾向があるという事を頭に入れておき、地域で勝手に決めつけないようにしましょう。
まとめ
下戸は全体的に見るとマイノリティといえるでしょう。
しかし本来人間は酒豪ばかり存在していました。
それが混血を重ねるうちに下戸の遺伝子を持つ人が現れ、日本に渡来人としてやってきました。
その過程で地域によって下戸の比率に差があるという調査結果が出ています。
あくまでも参考なので実際には下戸の多い地域出身だけど酒豪だという人もいます。
それでもこういう歴史があって現在の比率になっていると考えると、なかなか興味深いですね。
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